こんにちは! リウマチ完治へGOのひさのです。
今日は、関節リウマチで感じる疲れやすさと眠気の対処法について書いてみたいと思います。
関節リウマチで感じる疲れやすさと眠気の原因
リウマチは関節だけでなく、全身が消耗する病気です。
活動性の高い時は常に微熱があり、疲れやすくなります。
そのため、関節リウマチを患っている人の中には、随時疲労感や眠気を感じているといった人が少なくありません。
それらの主な原因は、
①関節の機能障害による強い痛みと鈍痛
②精神的な不安
③周囲との人間関係
④運動量の無さ
⑤睡眠の質の悪さ
⑥自己効力感(ある状況をうまく切り抜けられるという自信)の高さ
にあるといわれています。
関節リウマチで感じる疲れやすさと眠気の対処法
では、それらはどうやって対処すればいいのでしょう?
順番に見ていきたいと思います。
まず、上記の原因の「①関節の痛みへの対処法」は、リウマチの痛みをとる方法として以前にも何度もこのブログでも書いているのでそちらを参考にしてみてください。
「②精神的な不安」、「③周囲との人間関係」に関しては、リウマチを改善する上で最も大事な『ストレスを溜めない』ということに分類されるので、これも下の記事を参考にしていただけたらと思います。
ただ、④運動量の無さや⑤睡眠の質の悪さ、⑥自己効力感の高さに関してはここで対処法をお伝えしたいと思います。
まず、④の運動量に関してですが、「リウマチは過度に無理な運動はしてはいけないが、適度に定期的な運動は状態をよくする」と言われています。
以下は、医療法人財団 医道会 十条武田リハビリテーション医院のレポートです。
オランダの研究によると、リウマチ 患者さんが自宅で定期的な運動をした結果、運動をしなかった方よりも、疲労感だけではなく、睡眠の質・こわばり・痛み・身体機能の全てにおいて、改善を認めました。
(以下、一部省略)
「ちょっと歩いただけで足がガクガクする」 「買い物を持って帰るのがつらい」、つまり「疲れやすい」という声もよく聞きます。このような症状の原因の一つとしては、持久力の低下が考えられます。 持久力に影響するものは、第一に心臓と肺の機能「全身持久力」、次いで筋肉を 長時間動かす力「筋持久力」です。
筋持久力が弱っていると、同じ動作を繰り返す、すなわち同じ筋肉を繰り返し使うことが困難になるので、心臓と肺に病気を持っていない方でも、いつもの家事や散歩程度でも短時間で疲れる、足がだるくなるといった症状が出てきます。
こういった方は、筋肉の中でも遅筋(ちきん) を鍛える必要があります。遅筋は見た目が赤いので赤筋とも呼ばれ、筋肉の 8 割を占めています。穏やかで持続的な運動、すなわち有酸素運動の際に活躍する筋肉です。 遅筋/赤筋を鍛えるためには、これ以上は無理!という力ではなくて、その半分 弱で動かせる運動を“繰り返し”少し長めに行います。普段、外出をほとんどしないという方であれば、椅子からゆっくりと手を使わずに立ち座りすることでも十分です。腹筋、背筋、太ももの筋肉を意識し、姿勢を良くして、筋肉に血液が 送られ温まっていく感じをイメージして下さい。そして、息を止めないで「15 回 →1 分休み →10~15 回 →1 分休み」で行いましょう。こうした運動は、 疲れやすさの解消だけではなく、心臓や血管、代謝にも良い影響を与えるので、 血圧や血糖、コレステロールの低下も期待できますよ。傷んでいる関節への負担 を避け、個人に合った方法を選ぶために、最初はリハビリ療法士から指導を 受けることをお勧めします。
これを見ても分かる通り、適度な運動はリウマチ改善に有効なのがわかります。
運動といっても、特別なことをするのではなく、椅子からゆっくりと手を使わずに立ち座りするだけでもOKなんですね。
以前、このブログでも「足は第二の心臓」だということを書きましたが、健康を意識するなら、血液の循環を良くするため足の運動は特に意識する必要があります。
毎日無理のない程度に動かす(歩く)習慣はつけたほうがいいと思います。
全身に血が巡るとそれが活力にもなり、疲れや眠気の予防にもなりますからね。
関節リウマチの改善において非常に重要な睡眠の質
また、⑤の睡眠の質も慢性のリウマチの疲れや眠気に大きく影響します。
睡眠の質を上げる方法もこのブログで何度か書いているので、そちらを参考にしてみてください。
また、それ以外にも、先日テレビで放送していた方法もすごく効果的だったので、こちらに書いておきたいと思います。
(特に夏場に)睡眠時に何度も目が覚めてしまう人は是非試してみてください。
これ、ホントよく寝れますよ。
A)まず、入浴ですが寝る1時間前にはお風呂から上がってきているようにしてください。
体が冷えてこないとスムーズな眠りに入れないので、1時間半前にはお風呂から上がっている状態にしましょう。
B)次に、寝る前の簡単な体操を行いましょう。
①リラックスした状態から、中心(鼻)に向けて顔のパーツを一気にギュッと集めて(クシャ顔で)10秒間静止。その後、力を抜いて元に戻して15秒休みます。これを3セット繰り返します。
②次に、リラックスした状態から、肩を一気に上に引き上げて10秒間静止します。その後、力を抜いて元の状態に戻して15秒休みます。これも3セット繰り返します。
③最後に、椅子に腰掛けて足をリラックスした状態から、一気にピンと上半身と直角になるように膝を伸ばした状態で10秒間静止します。その後、ゆっくり元に戻して15秒休みます。これを3セット繰り返してください。
体操はここまでです。
コツはどれも緊張させて、ゆるめることなので、その辺りを意識してやってみてください。
C)他に注意事項として、夏場は寝る30分前には寝室(布団・ベッド)をクーラーなどで冷やすようにしておいてください。
D)さらに、枕をタオルで保冷剤を巻くなどして冷やしておきます。
この時注意するのは、枕は首の辺りを冷やすのではなく、後頭部の辺りを冷やすようにすること。
首を冷やすと逆効果になるので注意してくださいね。
ということです。
僕も即実践してみましたが、朝まですごく気持ちよく眠れます^^
特に、暑い夏場にはオススメなので、是非試してみてくださいね。
関節リウマチにおけるプラス思考の弊害
世間では、プラス発想はいいことだと言われます。
もちろん、悪いわけではありません。
ただ、時にリウマチ患者においては、それが災いすることもあるんですね。
疲れや眠気の原因にもなっている、⑥番の「自己効力感(ある状況をうまく切り抜けられるという自信)の高さ」などがまさにそう。
「自分なら大丈夫。これくらいの痛み大したことない」「私ならすぐにリウマチを克服できるはずだ」といった自信(発想)は、基本的には必要なことなんですが、それがあまりに頑な(かたくな)だとリウマチの症状が長引けば長引くほど自分を追い込むことになります。
何を隠そう僕もそうでした;
様々な治療を施しても、良くなったり悪くなったりを繰り返すばかりで一向に出口が見えない・・・そんな状況になると常にプラス発想でいると苦しくなるし、頑なな自信は行き場を失ってしまいます。
結果的に、それが自分を追い込み、精神的な疲れとなって肉体にまで影響を及ぼすようになるんですね。
それを変えるには「自分をゆるす」ことです。
間違っても「いついつまでに治そう」といったような目標を外側に置くとそれに到達できない自分が許せなくなり、嫌になります。
僕の経験から言うと、リウマチを治すには外側に意識を持っていっても上手くいきません。
答えは自分の内側にあります。
自分のこれまでの考え方、価値観、それによってできた偏見・・・そういったことを掘り下げるだけ掘り下げて、素の(フラットな)状態の自分になり、改めて自分や周りの人を見た時に心の底から許せるようになったら、そこから変化が起こる。
言葉で書くと簡単なんですが、実際はいろんな感情が邪魔して中々この境地に至るのは難しかったりするんですね。
自分では気づかない無意識(潜在意識)の奥底にある不安や恐怖が解決されるない限り、状況は変わりません。
特に、他人や自分を(無意識に)恨んでいる人はそれを手放すことです。
古い自分を脱皮する・・・捨て去ること。
リウマチを治すには、素直な自分に戻ることが要求されます。
是非、下手に無闇に頑張ろうとするのではなく、自分の内側に向けて深く深く意識を持っていってもらいたいと思います。
ということで、今日は関節リウマチで感じる疲れやすさと眠気の対処法について書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
炎症の強い部分の関節は腫れや熱があり、安静にしていても痛み、関節を動かすと一層痛みが強くなります。
それが慢性的な疲れや眠気の原因である限り、それを取り除くか和らげるしか方法はありません。
なので、是非この機会に今日の6つの対処法に取り組んで楽になってもらいたいなと思います。
では、あなたの病が一日でも早くよくなることを心より祈っています。
一緒に頑張りましょう!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
リウマチで悩む方に何か少しでも役立てればと思い、自身がリウマチ闘病の3年間で経験した完治までの経過や効果のあった治療法・失敗例、また参考になった情報、勇気づけられた言葉などを一つづつ公開していきます。あなたが少しでも改善されることを祈って。