こんにちは! リウマチ完治へGOのひさのです。
さて、リウマチになったばかりの頃、僕はこの病気のことが良くわかっていなかったので「子供や周りの人間にうつるんじゃないか」と気が気でなかったのを思い出します。
実際、今もそういったことで心配されている方も少なくないんじゃないでしょうか?
ということで、今日はリウマチが他人にうつるのかどうかについて書いてみたいと思います。
リウマチになる原因はどんなものがあるのか?
リウマチの発症のメカニズムについては、西洋医学ではいまだに科学的には解明されていません。
しかし、何らかの原因で自律神経に乱れが生じ、その結果誤作動を起こした自己免疫が自分の関節や細胞を攻撃することでリウマチは発症すると言われています。
自律神経が乱れる主な原因としては、
・極度な精神的ストレス
・過労、睡眠不足
・出産やケガ
・食生活の乱れ
・長期間における体の冷え
といったものが考えられ、これらを一言で言うと、「心身に負担をかけ、自分らしくない不自然な状態が長く続いた」ということになると思います。
「リウマチ感謝」の渡邊千春さんや難病請負人の中村司先生も、多くのリウマチ患者は半年前から2年前までの間に何かトラブルのようなものを経験し、それがストレスとなり、食事や生活習慣の乱れなどが日常的に続くことで発生していると著書で書かれていますが、実際僕自身もこのパターンに該当していたので、これには激しく共感しました。
他にも一部で喫煙や遺伝、歯周病、細菌・ウィルスがリウマチの原因ではないかと言われていますが、これらに関しては現状これといった確証はまだないようです。
リウマチがうつる要因と確率を考えてみる
こういった状況から考えるとリウマチがうつる要因を探すとすれば、喫煙、遺伝、歯周病、細菌ウィルスに絞られてくると思います。
まず、遺伝に関しては以前別の記事で書きましたが、リウマチの遺伝性は全くないとは言えないものの、確率的には低く、それほど強いものではないようでした。
また、喫煙や歯周病については、以下のようなデータがあります。
2011年に報告されたスウェーデンでの調査の結果では、喫煙する患者さんでは治療が効きにくくなる、一方で、過去に喫煙していたが現在は禁煙している患者さんでは治療の効き方に差がありませんでした。同じ調査で抗CCP抗体というリウマチ(以下RA)で大変重要な検査が陽性の患者さんの35%は喫煙が発症の原因に関与していたとの結果でした。また、スウェーデンの別の調査では、喫煙は関節外症状(肺線維症、血管炎など)の原因の一つとして重要であるという結果が出ています。
ドイツでの検討では、RAでは健常者に比べて歯周病にかかっている確率が8倍程度高いと報告されており、オーストラリアからは、RAの活動性が高いほど歯周病の重症度が高い、一般的な歯科治療中の患者に比べて歯周病で治療中の患者さんでは、慢性気管支炎、肝炎、そしてRAが多いなどの報告がされています。RAで歯周病が多い理由としては、関節機能の低下により十分な口腔ケアが出来なくなる事や、免疫抑制療法により歯周病が悪化してしまう可能性なども考えられますが、何らかの関与はありそうです。
また、歯周病があるとRAの活動性が高くなりやすいと考えられています。実際、歯周病の治療によりRAの病状が改善するとの報告もあります。また、RAの免疫抑制療法を行っていく過程で、知らぬ間に歯周病の悪化を認めることもあります。歯周病はRAの発症から治療反応性、合併症まで幅広く関与していると考えられ、早期からの定期的な歯科検診、メンテナンスが重要と考えられます。
ただこのデータを読む限り、タバコや歯周病が原因でリウマチになったというのではなく、リウマチになった人で喫煙している人は治療に弊害が出るとか、歯周病の人はリウマチの活動性が高いといったものなので、リウマチがうつる要因としては弱いと思われます。
参考までに歯周病の感染に関しては、以下のとおりです。
歯周病自体は、お口の中の細菌による感染症なので、人から人へうつると言われています。
口腔内細菌は唾液を介してうつるため、歯周病に罹患している人とキスや食器などを共有することにより感染する可能性があります。但し、細菌が感染したからといって必ずしも発症するとは限りませんので安心して下さい。
感受性や全身状態、口腔清掃状態、ストレスなどの2次的な要因とからみあって症状が現れると言われています。
リウマチの感染と歯周病の感染は別物なので、これも特に問題ないでしょう。
では、最後に残るのは細菌ウィルスによる感染ですが、これはネット上をいろいろ探してみた結果、何のウィルスのことを言っているのかどこにも出てきませんでした。
唯一、市立御前崎総合病院のサイトでリウマチの遺伝についての説明分で「HLAという白血球の血液型の中でHLA-DR4があるとリウマチになりやすい」ということが書いてあっただけだったので、日常に接する他人にうつる要因のものではないと思われます。
リウマチが他人にうつる可能性はあるのか?
ということで、ざっとリウマチの原因となるものやその中で感染する可能性のある要因をたどってみましたが、いかがでしたでしょうか?
結論から言うと、多くの医師も言うように「リウマチはうつらない」と言っていいと思います。
僕自身も療養中に子供や近しい会社の人間に接触することがありましたが、誰もリウマチになっていませんし、周りでも「リウマチがうつった」といった話を聞いたことがないので、まず心配はいらないでしょう。
濃厚接触が不可避な小さい子供がいる人は子供への感染が気になったり、カップルは性行為などで相手に迷惑が掛からないか考えてしまったりすることもあるんじゃないかと思います。
でも、調べてみた限りではそういったことも大丈夫なようなので安心していいと思います。(確実性を上げるためにも、かかりつけの医師には一度確認はしておくといいでしょう)
ということで、今日はリウマチが他人にうつるのかどうかについて書いてみました。
やはり、リウマチは多くの方が精神面や食生活、生活習慣の乱れが原因になっているので、完治を目指すにはここの改善が不可欠ですね。
まずは自分のケアをしっかりして、周りの迷惑にならないよう早期に改善できるよう努力しましょう。
では、あなたの病が一日でも早く良くなることを心より祈っています。
一緒に頑張りましょう!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
リウマチで悩む方に何か少しでも役立てればと思い、自身がリウマチ闘病の3年間で経験した完治までの経過や効果のあった治療法・失敗例、また参考になった情報、勇気づけられた言葉などを一つづつ公開していきます。あなたが少しでも改善されることを祈って。