治療、対処法

関節リウマチの発症原因ともいわれる喫煙タバコのリスクとその関係性

 

こんにちは! リウマチ完治へGOのひさのです。

今日は、関節リウマチの発症原因ともいわれる喫煙(タバコ)のリスクとその関係性について書いてみたいと思います。

 

関節リウマチの発症原因ともいわれる喫煙の関係性

 

これまでこのブログでも、「リウマチ克服には、生活習慣の改善は必須だ」とお伝えしてきましたが、実は喫煙もその一つになります。

しかもリウマチ患者の喫煙は(過去の喫煙経験も含めて)、症状の悪化にかなり影響しているようです。

 

まず、関節リウマチの発症率ですが、さまざまな実験から喫煙している人は非喫煙者より1.4~2.5高く、男性は特に4倍高いという報告となっています。

さらに、40年以上の喫煙歴を持つ人は13.5倍になると言われています。

 

すごい倍率ですねぇ@@;

下の図を見ても、喫煙経験がある人(特に現喫煙者)のリウマチ発症率の高さが伺えます。

 

*後藤内科医院、リウマチ科 関節リウマチと喫煙より引用

 

僕もリウマチになる1年半前には禁煙していましたが、過去30年近く吸っていたので「そりゃ、ダメだわ」って感じです (_ _;

他にも、米国ハーバード医科大学の調査では、1日25本以上の喫煙をしている人は、非喫煙者と比べて関節リウマチの発症リスクが1.39倍になるという結果も出ています。

 

喫煙者は年々減っているとはいえ、2011年のIORRAの国内調査をみるかぎり、リウマチ患者でもまだ喫煙をやめられない人は決して少なくはないようですね。

この時の調査対象は5,000名ですが、日本全国のリウマチ患者数は70~100万人といわれていますからねぇ。単純計算すると、実数は何十倍ということになります。

喫煙者の女性の割合も思った以上に多いのでビックリです。

 

*東京女子医科大学 膠原病リウマチ痛風センター IORRAニュースNo.24引用より引用

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関節リウマチと受動喫煙の関係性について

 

また、自分がタバコを吸わなくても、周りの人が吸うこと(受動喫煙)で影響があるかもしれないといった可能性も一部ではあるようです。

下は、フランスのギュスタブ・ルシー研究所の調査をまとめたものです。

 

 

フランスの中年期の女性7万1,248人を対象に20年以上にわたり追跡し、小児期の受動喫煙や成長後の喫煙歴と関節リウマチの発症リスクとの関連を調べた。追跡期間中に371人の女性が関節リウマチと診断されていた。

その結果、これまでの研究報告と同様に、喫煙歴のある女性は関節リウマチの発症リスクが高いことが分かった。喫煙歴のある女性は、そうでない女性に比べて小児期に受動喫煙に曝露されていなくても関節リウマチの発症リスクは38%高く、受動喫煙に曝露されているとそのリスクは67%高かった。ただ、この結果について、Boutron-Ruault氏らは「小児期の受動喫煙の有無による差は統計学的に有意なものではなく、偶然だった可能性も否定できない」と指摘している。

こうした結果は、喫煙歴のない女性でも同様にみられた。喫煙歴はないが、小児期に受動喫煙に曝露されていた女性は、曝露されていなかった女性に比べて関節リウマチの発症リスクは43%高かった。しかし、この結果についても統計学的な有意差は得られなかったことから、Boutron-Ruault氏らは、今回はこれらの関連が示されたに過ぎず、因果関係は明らかにされていない点を強調している。

これらの結果を受けて、Boutron-Ruault氏は「今回の結果は、小児期の受動喫煙への曝露は一般的にも避けるべきだが、関節リウマチの家族歴がある場合には特に注意すべきであることを示唆している」と説明している。その上で、「今後は、遺伝的に関節リウマチの発症リスクが高い人を対象に検討を進める必要があるだろう」と付け加えている。

Care Net記事参照

 

ここでは「偶然の可能性は否定できない」と慎重に伝えられていますが、医師によっては「受動喫煙も注意」と言っている方もおられますので、身の回りの方が喫煙する場合は環境を整えるに越したことはないと思われます。

 

関節リウマチの治療効果における喫煙の影響

 

さらに、下図でもわかる通り、リウマチを患う喫煙者は非喫煙者と比べて、治療効果は20~60%減弱することがわかっています。

 

*後藤内科医院、リウマチ科 関節リウマチと喫煙より引用

 

喫煙者は、リウマチの主薬であるメトトレキサートや高価な生物楽的製剤の効き目がグンと弱くなってしまうんですね。

他にも、英国スタンフォードシャー・リウマチ学センターの調査では、喫煙者は関節リウマチがより重症になる傾向があるというのがわかっています。

 

関節リウマチの喫煙者が抱える合併症の恐怖

 

これで、関節リウマチにおいてタバコは「百害あって一利なし」というのが十分理解できたと思うのですが、最後に一番恐ろしい合併症について・・・

 

関節リウマチの患者は、そうでない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞といった血管疾患の発症率が高いと言われています。

これは喫煙するしないに関わらずです。

 

実は、僕はリウマチになる半年前に脳梗塞と心筋梗塞を患いました。

どちらも軽症で早期に対応できたため、後遺症もなく、命は助かりましたが、あの時は本当に死ぬかと思いました。

 

しかし、喫煙者は動脈硬化を促進することにより、これらの疾患発症に悪影響を及ぼすと言われています。

また、関節リウマチ治療における最大のリスクは肺炎などの重傷感染症ですが、喫煙は慢性気管支炎や肺気腫などの肺疾患を誘発させやすくなっています。

 

これらは死に直結する可能性があるので、極力避けたいところです。

 

薬の副作用を心配される方もいますが、それ以上に喫煙は関節リウマチにとって悪影響を及ぼすものなので、ご自身のためにも、家族や仲間のためにも一刻も早くやめるよう努めてくださいね。

・喫煙はリウマチ発症のリスクを高める。

・喫煙していたリウマチ患者は、リウマチ因子が高く、リウマチ結節頻度も高い。

・関節破壊も非禁煙者より強い。

・受動喫煙が発症原因となったり、症状を悪化させる可能性もある。

・喫煙者は肺障害などの合併症を生じやすい。

 

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ということで、今日は関節リウマチの発症原因ともいわれる喫煙(タバコ)のリスクとその関係性について書いてみました。

いかがでしたでしょうか?

 

僕はリウマチが発症する前にすでに禁煙をしていましたが、療養中のあの痛みや辛さを考えると本当に止めていてよかったなと思います。

下手をすると命にかかわる危険性がありますからね。

あなたがいるだけで、癒されたり、助けれたりしている人がいますから・・・自分の命は大切にしてくださいね。

 

では、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

あなたの病が一日でも早く良くなることを心より祈っています。

一緒に頑張りましょう!

リウマチ改善ブログ 完治へGO!GO!

リウマチで悩む方に何か少しでも役立てればと思い、自身がリウマチ闘病の3年間で経験した完治までの経過や効果のあった治療法・失敗例、また参考になった情報、勇気づけられた言葉などを一つづつ公開していきます。あなたが少しでも改善されることを祈って。

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