こんにちは! リウマチ完治へGOのひさのです。
今日は、リウマチの人でもできる向いている仕事、職業選びのポイントについて書いてみたいと思います。
リウマチ患者の仕事の実態
リウマチになって困ることの一つに仕事のことがあります。
男性はもちろん、女性も今は社会進出が当たり前の時代ですし、仕事が自己表現や承認欲求に結びついている人も少なくありません。
しかし、ひとたびリウマチになると体の自由が奪われ、これまで何でもなかったことが急にできなくなってしまいます。
そのため、これまでの仕事を断念したり、見直したりしなければいけなくなることも少なくないんですね。
実際、2015年の日本リウマチ友の会の調べによると、5,400名のリウマチ患者のうち、
リウマチのため休職・退職・廃業したという人は1,983名
仕事を続けているが、身体的苦痛・周囲の無理解等に苦しむという人2,190名
就職したが断念したという人が556名
と全体の88%を占めることがわかっています。
ただ、だからと言って黙って指をくわえているだけでは、何ともなりません。
実際、日本ではお金がなくては暮らしていけませんからね。
ということで、どうすればうまく仕事をして行けるか、どういう仕事を選べばいいかをここで考えていきたいと思います。
リウマチ患者が仕事をする際注意すること
まず、リウマチになると、以下のような動作や精神状態を有する仕事は症状を悪化させるため、できるだけ避けなければいけません。
・長時間の立ち仕事
・重い物を持つ作業
・運動量が激しい仕事、力仕事
・体を冷やす環境での仕事
・長距離歩行を有する仕事
・細かい指先での作業を有する仕事
・ストレス、プレッシャーが大きい仕事
・乗り物での長距離移動
・分煙できていない職場
・高所での作業 など
僕は会社経営をしていて、販売員の派遣事業と販売研修講師の仕事をしていましたが、リウマチ療養中は大変な目に合ったことも少なくありませんでした。
一度、スーパーの試食販売員が急遽体調不良で換えがいなくて代わりに現場勤務した時は、8時間の立ち仕事に加え、冷蔵品を扱う売場の冷気がすごくて勤務中に体調不良となり、その後数日間寝込むといったこともありました。
また、全国各地で研修講演の仕事をする時は、長時間飛行機や列車に乗って座っていると膝が固まって動かなくなってしまったり、大手の重要案件や数百人の前での講演は結構プレッシャーがあったので講演後に急激に体調を崩すなんてこともありましたね。
ただ、どんな仕事をする上でも、すべてを完璧に避けることは不可能です。
だから、ある程度の我慢や妥協、そして工夫は必要になってきます。
そのあたりのバランスや覚悟は、仕事をする上ではある程度必要不可欠になってくるでしょう。
リウマチでも出来る向いている職業
では次に、一般的にリウマチでも簡単にできると思われる職業をピックアップしてみましょう。
・事務職全般
・軽作業
・商品管理
・テレフォンオペレーター
・広告業(デザイナー、ライターなど)
・システムエンジニア
・在宅ワーク など
上記は、比較的リウマチの人でも体に負荷がかかりにくいといわれる職種となっています。
ただ、これはあくまで一般論で、必ずしもこういった職種でないと通用しないということはありません。
業種は違えど、適任の仕事なんてたくさんあります。
上記から関連する仕事をイメージして、幅を広げていく・・・そうやって考えていくことで見えてくるものがいろいろあるはず。
ここは是非、イメージ力をフルに働かせていろんな発想を出してみてください。
リウマチ患者が職業相談できる最寄りの機関
また、リウマチの人が仕事を選ぶ上でいろいろ相談できる機関もあるので、そういったところを知って利用するのも一つの解決方法になると思うので、下に挙げておきます。
1)ハローワークの障害者窓口
2)障害者を対象にした人材紹介会社
3)就学移行支援
ハローワークには、障害のある方のための専門窓口があります。
就職相談する場合は、自分のリウマチの症状に合った仕事先の相談が可能となっています。
障害のある人を対象にした人材紹介会社は、仕事内容や職場環境など具体的に細かく情報を持っていることが多く、資格や専門分野で発揮できる力を持った方などは特に自分の症状に適した職場の紹介をしてもらえる可能性が高くなると思います。
また、就労移行支援というのは、障害があって一般就労したいけど就職が決まらない方、履歴書の作成や面接、コミュニケーションが苦手な方、これまで仕事が長続きせずキャリアが作れない方などに就職から定着までをサポートしてくれる事業機関のことです。
以下、細かな部分を「就労移行支援事業所チャレンジド・アソウ」のホームぺージから抜粋してみました。
就労移行支援と同じ障害福祉サービス(自立支援給付)には、就労継続A型事業所(雇用型)と就労継続B型事業所(非雇用型)がありますが、就労移行支援事業所では、「2年間」という利用期間の中で、一般企業に就職し、就職したその後も就労継続することを目指して支援するのが特徴です。
・就職を目指すためのトレーニング
関節リウマチの方が就職して働き続けるために必要なスキルをトレーニングで習得し、自己理解や仕事への理解を深め、実際に職場での実習を経て、自分のやりたい仕事、できる仕事を厳選し、適職を見つけていきます。
・就職活動の支援
就職活動をする段階に入ったら、就労移行支援事業所の社員が、履歴書・職務経歴書の添削や、求人票のチェック、面接同行等を一緒にやってくれます。就職が決まるまでの間ずっと、社員が相談に乗ってくれるため、関節リウマチの方も安心して就職活動をすることができるでしょう。
・働き続けるための就職後の定着支援
就職が決まっても就労移行支援事業所の支援は続きます。就労移行支援では、関節リウマチの方が就職後もその仕事を続けていけるように仕事への定着をサポートしてくれます。
定着支援では、就労移行支援事業所の社員が、関節リウマチの方が実際に職場で経験したことや仕事で困っていること等の相談に応じたり、時には企業と相談したりしてくれるため一人で悩むことなく、早く職場に適応することができるでしょう。
これらを見ると、いきなり「障害者」という言葉が出てきて、拒否反応を示された方もおられると思いますが、仕事においては健常者と同じ扱いでは難しい部分もあるので、そこはちょっと我慢して一つの案として上記の機関を利用してみるのもいいかと思いますよ。
リウマチ患者が仕事を選ぶ際のポイント
さて、いろいろ書いてきましたが、僕個人の考えとしてはリウマチの人が仕事を選ぶ際は何よりまずは「環境」が大事なんじゃないかなと思っています。
要は「人」です。
リウマチの方の多くは仕事の悩みとして、
・上司が全く障害があることを理解できていない。
・症状を軽視され困っている。
・状態が悪くても言えない。
・手伝ってもらうことに抵抗がある。
といったことを挙げています。
一方で、仕事が上手くいっている人は、
・スタッフがみんなとてもよく働きやすい。
・上司が気を使っていろいろ対応してくれる。
・常に話し合いの機会を設けてくれる。
といったことを挙げています。
これを見てもわかる通り、職種というよりは多くの場合、一番の問題は人間関係にあるように感じます。
確かに、リウマチだとできない動作があります。
でも、周りが気遣ってくれたり、応援してくれるなら・・・少々きつくても無理してでも頑張れるのではないでしょうか?
仕事を選ぶには、職種や自分のやりたいことももちろん大事です。
ただし、安心して長く気持ちよく働くには、職場に味方が必要です。
そういう意味では、多少希望の職種と違っても、気心の知れた友人や知人が努めているところでお世話になるっていうのは、すごく有効な一手なんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。
どんな仕事でも、気持ちよく努めることができれば、そこから突破口や運気は広がっていきますからね。
仕事に関してはいろんな考え方がありますが、最終的に何を選ぶかはあなたの自由です。
そこでの出会いや何を得るのかで、人生は変わってきますからね。
ここで書いたことをひとつの参考に、じっくり考えていってもらえると嬉しいです。
ということで、今日はリウマチの人でもできる向いている仕事、職業選びのポイントについて書いてみました。
幸せの感じ方は人それぞれですからね。
よく見たら、自分の足元にあったなんてことはよくあることです。
何を始めるにせよ、現状を続けるにせよ、勇気と努力は必要です。
是非、幸せな人生を手に入れてもらいたいなと思います。
では、あなたの病が一日でも早く良くなることを心より祈っています。
一緒に頑張りましょう!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
リウマチで悩む方に何か少しでも役立てればと思い、自身がリウマチ闘病の3年間で経験した完治までの経過や効果のあった治療法・失敗例、また参考になった情報、勇気づけられた言葉などを一つづつ公開していきます。あなたが少しでも改善されることを祈って。