リウマチに役立つ食の知識

関節リウマチ|食事療法で気をつけたい良いアブラと悪いアブラの摂取

 

こんにちは。リウマチ完治へGOのひさのです。

今日は食事療法を実践する時に摂取したほうがいいアブラと悪いアブラについて書いてみたいと思います。

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食事療法で悪いアブラを避け、良いアブラを摂ったほうがいい理由

リウマチ食事療法におけるアブラの役割

 

実は、健康な体をつくる上でアブラというのは非常に重要な役割を持っています。

それは人間の体は60兆個の細胞でできていますが、その細胞膜がアブラ(脂肪)でできているからなんですね。

 

中でも脳は乾燥重量(水分を除いた重さ)の60%を脂肪が占めている、まさに脂肪の塊のような存在です。

 

これらからもわかるように、体を構成する細胞膜や脳細胞が悪いアブラでつくられてしまったら体のあちこちに不具合が生じますし、脳の機能が十分に発揮されなくなってしまいます。

さらに、先日糖質が細胞に損傷を与え、炎症を引き起こすということを書きましたが、良いアブラを摂取していると、この炎症を抑える効果もあるんです。

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先ほど書いたように細胞膜は脂肪でつくられているため、良いアブラを摂取していると細胞膜が健康になり、必要なものを吸収できるようになります。そして、細胞内に溜まっている毒素を短時間で排除するようになるため、細胞を攻撃してくる活性酸素や細菌などへの対抗力も高まるんですね。

 

また、アブラはカロリーが高いから太るというのは誤解で、良いアブラをきちんと摂ると細胞が元気になって内臓の働きも良くなるため、皮膚や髪も美しくなりますし、「満腹ホルモン」のレプチンが分泌されるため、食欲を抑制し、肥満になりにくくなります。

良いアブラはカロリーこそ高いですが、体に対して太る要素となるのは炭水化物や砂糖などの糖質で、太る要素とはなりません。ただし、悪いアブラと糖質が組み合わさると太る原因になります。

(これについては、説明が長くなるのでまた別の機会に書きますね^^)

 

以上のことから、悪いアブラを避けて、良いアブラを摂った方がいいということはわかっていただけたんじゃないかと思います。

 

食事療法における摂取すべき脂の基礎知識

食事療法|良いアブラと悪いアブラ

 

では、次に摂取すべき良いアブラと悪いアブラの違いについて書いてみます。

下の表を見てください。

 

THE EAT 人生が劇的に変わる驚異の食事術 (扶桑社BOOKS)より参照

 

簡単に説明すると、

「飽和脂肪酸」=常温で固形になるアブラ。肉や乳製品に多く含まれていて酸化しにくい。

「不飽和脂肪酸」=常温では液体になるアブラ。魚や植物性のアブラに多く、酸化しやすい。

となります。

さらに、

不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分かれます。

「一価不飽和脂肪酸」=オメガ9系の脂肪酸。体内でつくられる。

「多価不飽和脂肪酸」=オメガ6系、オメガ3系の脂肪酸。体内でつくることができない。

この中で特に重要なのが、「オメガ6」「オメガ3」でこれらは体内でつくることができない「必須脂肪酸」のため、食べ物から摂取する必要があります。

しかも「オメガ6」と「オメガ3」は体内でつくることができないにもかかわらず、脳の構成要素の10%はオメガ6、14% がオメガ3でできているため非常に重要な存在です。

オメガ3は研究結果では、脳の収縮や加齢を防ぐ働きがあるんですね。

 

ただ、そんなオメガ6とオメガ3ですが、ただひたすら摂取すればいいというものではありません。

 

バランスが重要なんですね。

健康的な細胞をつくり、健康な状態を維持するには、オメガ6:オメガ3の割合が、2:1から4:1の割合であることが大事とされているんです。

 

しかし、現在では食事が欧米化したり、大量消費を目的とした安価な商品が出回っているため、実際はオメガ6:オメガ3の比率は10:1になっていると言われています。

そして、このバランスの崩れが細胞炎症を引き起こし、体調を崩す様々な症状の原因になっています。

【オメガ6:オメガ3の比率一例】

アーモンドオイル100g ー オメガ6が17gでオメガ3が0

コーンオイル100g ー オメガ6が53gでオメガ3は1g

グレープシードオイル100g ー オメガ6が70gでオメガ3が0

大豆油100g ー オメガ6が50gでオメガ3は7g

ピーナッツオイル100g ー オメガ6が32gでオメガ3が0

残念ながら、こういったアブラは加工食品を通して頻繁に摂取されています。

 

食事療法で摂取すべき良いアブラとは?

食事療法で摂取すべきアブラとは?

 

良いアブラのポイントは2つです。

・加工のプロセスが少ない

・グラスフェッド(放し飼いで良質な草を食べて育った)の牧草牛から作られたもの

 

代表的な商品は次の通りです。

【良いアブラ一覧】

◎エキストラバージンオリーブオイル

★ココナッツオイル

★グラスフェッドバター

★ギー

・アボカドオイル

・亜麻仁油

・魚の油(オメガ3脂肪酸)

・ナッツと種

・遺伝子組み換え飼料を与えていない平飼いの卵

・牧草牛

・MCTオイル

・エキストラバージンパーム油(椰子油)

・ヘンプシードオイル(麻の実油)

・全脂肪の乳製品

・ダークチョコレート

 

★印のものは、料理で加熱しても酸化せず、良い状態で摂取できるものです。

 

エキストラバージンオリーブオイルは100%抽出とうたっているものが多くありますが、実際は不純物が入っているものも少なくありません。

良質のオリーブオイルは、舐めた時にピリッとした刺激があるもので、下記の点に注意するのがいいようです。

①遮光性の高いボトルに入っているもの

②オーガニック認証マークがついているもの

 

食事療法で摂取すべきでない悪いアブラとは?

食事療法で摂取すべきでない悪いアブラとは?

 

では、次に悪いアブラの特徴ですが、それは以下の通りです。

・トランス脂肪酸

・加工されたアブラ

 

具体的には、

 

【悪いアブラ一覧】

・マーガリン

・サラダ油

・キャノーラ油

・ショートニング(ラードの代用品として植物油から作られた食品添加物。焼き菓子などの原材料として用いられる)

・コーン油

・コットンシード油(ピュアオイルという表記の製品に相当)

・なたね油

・植物性クリーム

・水素油

・大豆油

・植物油

・ひまわり油

 

よくスーパーで見るものばかりですよね^^;

 

悪いアブラの代表格は「トランス脂肪酸」です。

 

これは非常に毒性が強いアブラと言われていて、加工や加熱など人工的に手を加えると毒性が生じます。

上記で言えば、マーガリンとショートニングが代表的なものです。

高温で調理した揚げ物などもトランス脂肪酸に変化していたりします。

 

トランス脂肪酸は細胞を攻撃し、体内でその毒が代謝されて消えるのに240日かかるとされていて、トランス脂肪酸の毒にさらされると、滑液中の悪玉コレステロールが増加し、善玉コレステロールが減少してしまいます。

その結果、細胞膜が硬化し、がんや動脈硬化、心臓病、糖尿病、その他の慢性疾患など様々な病気を引き起こすとされています。

そのため、アメリカでは2015年にFDA(アメリカ食品医療薬品局)があまりに危険なため食品にトランス脂肪酸を使用することを禁止しているほどです。

 

しかし、日本では米国と比較すると摂取量が少ないという理由からまだ規制の対象外で野放しになっているんです(怖いですね;)

 

特に、マーガリンやショートニングはパンやクッキー、スイーツ類に多く含まれていて厄介な存在。

ショートニングをはじめとする悪質なアブラは細胞間のやり取りを破壊し、がん、心臓病、体重増、神経系疾患の他、生殖機関へのダメージや学習障害、肝臓と肺へのダメージ、免疫力低下、老化促進、身体的・精神的発育を妨げる要因になっているという研究結果があるほどです。

 

いや〜、知らなかったら怖いですよね。

体って、ちょっとした知識があれば、病気を避けられることって少なくないんですよね。

全く、10年前の自分に言ってやりたいです(_ _;)

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

 

あまり神経質になりすぎることは良くないことですが(現在の社会では完璧に避けることはほとんど無理)、食事療法を実践する場合はできるだけ悪いアブラを摂らず、良いアブラを摂るように努めてもらえればと思います。

 

前述したように、アブラ自体は人間にとって、健康な体をつくるにおいて非常に重要で必要不可欠なものですからね。

ただ、「どういったアブラを摂るか」で細胞の良し悪しは決まったりするので参考にしてもらえればと思います。

 

ということで、あなたの病が1日も早く良くなることを心より祈っています。

一緒に頑張りましょう!

 

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