こんにちは! リウマチ完治へGOのひさのです。
今日はリウマチの特効薬として使われているメトトレキサートの副作用について書いてみたいと思います。
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リウマチで使われるメトトレキサートってどんな薬?
メトトレキサートは、現在西洋医学でリウマチ患者にメインで処方されている薬です。
「リウマトレックス」と呼ぶこともあります。
まず、病院でリウマチと診断を受けると最初に処方されるのが、この薬なんじゃないでしょうか。
なぜ、リウマチにメトトレキサートが使われるのか?・・・
大雑把にいうと、リウマチの原因が自己免疫の異常(自律神経がバランスを崩し、本来ウィルスや細菌から体を守る働きをする免疫が誤作動を起こして、自分の細胞や関節を攻撃すること)なので、免疫を抑制すれば痛みも軽減するという原理からなんですね。
実際、10人のうち3~4人の方は飲み出すと症状が全くなくなり、関節破壊が進行しなくなり、10人に6人の人は症状が軽快し関節破壊の進行が遅くなると言われています。
僕もリウマチと診断されてすぐにメトトレキサートを飲み始めましたが、ずいぶん痛みがなくなり体も楽になりました。
また、人によっては痛みや症状を抑えるだけでなく、関節の破壊が完全にストップし、壊れた骨の修復まですることもあるといわれています。
ん~、確かにあの痛みから解放され、しかも壊れた骨の修復までできるとしたら凄いとしか言いようがありませんね。
効果が出るのは人によって多少差がありますが、服用し始めて数週間~数か月かかると言われています。
他にもリウマチで使われる一般的な薬について書いた記事があるので、よかったらそちらも参考にしてみてください。
リウマチで使われるメトトレキサートの副作用
ただ、薬っていうのはよく効けば効くほど副作用がすごいんじゃないかって心配される方もおられると思います。
実際、僕も最初に医師から「必ず、一週間に一度だけの服用にしてください」、「奇形児の出産や流産する可能性が高まるので、必ず性行為に及ぶ際は避妊してください」などと言われたので、「あ~、こりゃ結構きつい薬だな」という印象を持ちました。
まあ、もう子供を作る計画はない歳でしたけどね(笑)
その時は、副作用が示された紙と日本リウマチ学会の冊子も同時にいただけたので、帰ってからはそれらをよく読みましたね。
簡単にまとめてみると、まずメトトレキサートの副作用を感じさせる異変は以下のとおりです。
・下痢
・発疹、じんましん
・吐き気、嘔吐
・発熱、咳、痰など風邪のような症状
・喉の痛み
・口内炎、歯茎からの出血、青あざ
・息切れ、息苦しさ
・尿の減少
・首回りやわきの下にしこりができる
これらから、白血球が減少する血球減少症、肺胞に炎症ができる間質性肺炎、肺炎・尿路感染症・その他急性感染症などの感染症、リンパ腫と合併するリンパ節腫脹、肝機能障害、腎障害、狭心症、心筋梗塞、吐き気、頭痛などが起こる可能性があるということなんですね。
だから、上記のような症状が出たら、すぐにかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
ちなみに僕の場合は、やっぱり免疫力を抑制されるので、よく風邪をひきましたね;
毎冬、必ず1~2回は軽い風邪をひいていました。(軽度でも、リウマチ中の風はかなり堪えるんですよね;)
あとは、声がかすれたのとぶつけた覚えがないのに青あざができたくらい。
ただ、血液検査の結果でもどれもひどい合併症になるようなものでなく、とても軽度なものだったので問題ないということでした。
リウマチに使われるメトトレキサートの副作用対策
ちなみに、メトトレキサートで副作用が出た場合、薬を「生物学的製剤」に切り替えることもあるそうです。
まだ、代替品があるんですね。
また、メトトレキサートの副作用を軽減させるために、医師が処方される時は同時に葉酸製剤(フォリアミン、ロイコポリンなど)も飲むように出してくれます。
この葉酸製剤は、一緒に飲むと、メトトレキサートの効果が下がってしまうため、大体メトトレキサートを服用した翌々日にずらして飲むようになっています。(ちなみに、葉酸を含むサプリメントや青汁などの栄養食品も過剰な摂取は、メトトレキサートの効果を下げる原因になるとも言われています)
リウマチで使われるメトトレキサートの服用を控えた方がいい時
あと、状況によってはメトトレキサートの服用を控えた方がいい時もあります。
先の述べたような症状が出た時はもちろんですが、それ以外にも知っておくといいものがあります。
以下は、東京都健康長寿医療センターの冊子がわかりやすくかかれているので、そちらから抜粋しました。
夏バテで食欲が低下したとき、風邪や肺炎、尿路感染症などで熱がでてしまったとき、食あたりで下痢になったときなど調子が悪いときは薬を飲むのをやめましょう。
もし、頑張って飲み続けると、気持ちが悪くなってますます食欲が低下します。メトトレキサートは免疫を抑えてリウマチを良くする薬ですので、感染症を悪化させます。
また、最近になって注意が必要な合併症として悪性リンパ腫という血液の癌があります。
関節リウマチの患者さまは、悪性リンパ腫に通常の方よりなりやすいことが知られており、悪性リンパ腫になると血液内科での抗がん剤治療が必要となることがありますし、悪性リンパ腫で亡くなる方もいます。関節リウマチに合併するリンパ腫の一部にメトトレキサートを中止するだけで改善するリンパ腫があります。
メトトレキサート内服中に発熱が持続する場合、感染症の合併とリンパ腫の合併の可能性があるため、発熱があるときはメトトレキサート中止を忘れないようにしましょう。
東京都健康長寿医療センター 膠原病・リウマチ科 杉原毅彦氏 記述より
他にも、妊娠を希望する場合は男女ともに3か月以上服用を中止することや、赤ちゃんへの授乳期間中は乳汁にメトトレキサートがわずかに検出されるので、服用はしない方がいいと言われています。
いずれにしても、服用する前には自分の状況をしっかりと伝え、医師に確認することが大事ですね。
リウマチ薬に対する最終ゴール
とは言っても、一番いいのは薬を飲まずに済むこと。
やはり、最終的にはこれを目指したいですね。
僕も一時、「薬は良くない!」と一念発起して断薬にチャレンジしましたが、何の策もなくやみくもに取り組んだため、かえって症状がひどくなって返り討ちに合ったことがありました^^;
当たり前ですが、気合いだけではどうにもならないんですね。これは。
ちゃんと手順を踏んで課題がクリアできたら、自然と痛みもなくなっていくので、まずはリウマチの根源となっている考え方や生活習慣、そして食事の改善に取り組まれることをおススメします。
詳しくは、僕の体験としてこちらに書いているので、よかったら参考にしてみてくださいね。
*メトトレキサートの一通りの説明は、日本リウマチ学会の冊子でも見れますので、興味のある方はそちらも参照して見てください。
ということで、今日はリウマチの特効薬として使われているメトトレキサートの副作用について書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
余談ですが、薬は副作用もあるためいろいろ言われますが、頭から「悪いものだ!」と決めつけないで、「自分を守ってくれている味方」と思って感謝して服用する方が効果も高まるといわれるので、どうせ飲むならそのあたりも注意した方がいいと思いますよ。(もちろん、依存しすぎるのはダメですけどね 笑)
最終目標はリウマチを治すことですからね。
使えるものは、何でも味方にして使っていきましょう!
では、あなたの病が一日でも早く良くなることを心より祈っています。
一緒に頑張りましょう。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
リウマチで悩む方に何か少しでも役立てればと思い、自身がリウマチ闘病の3年間で経験した完治までの経過や効果のあった治療法・失敗例、また参考になった情報、勇気づけられた言葉などを一つづつ公開していきます。あなたが少しでも改善されることを祈って。