リウマチを患ってから総合病院の整形外科で薬をもらいながら、一方で鍼治療院の施術を受けることで少しづつ良くなる兆しが見えてきたころ、一度大変な目に会いました。
風邪をひいてしまったんですね。
経験のある方ならわかると思いますが、リウマチの身で風邪をひくと大変。
症状が一気に悪化します。 ホント、マジで急降下します;
風邪でリウマチが悪化するメカニズム
リウマチの人の多くは自律神経のバランスが崩れていると言われています。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、それぞれを簡単に説明すると、
交感神経・・・心身を活性化させる働き
副交感神経・・・心身を休ませる働き
という特性を持っています。
しかし、何かの拍子に強度なストレスなどが加わり、それが元で心身に緊張状態が続くとこの2つのバランスが崩れちゃうんですね。
で、リウマチの人はこのバランスが崩れているため、リラックスしたり、寝たりといった本来「副交感神経」が働かなければいけない時にも、「交感神経」が働き続けているような状態になちゃってるわけです。
早い話、常に緊張(戦闘態勢)しているような状態になっちゃってるんですね。
交感神経が過剰に働くようになると、まず心と体が固まり、血流が悪くなり、体温が低下します。
そして、体温が低下すると免疫力が下がり、ウィルスや細菌が入りやすくなります。
すると、ウィルスは細胞内に入り込みます。
ウィルスが入ってしまった細胞は「異物」として交感神経が判断し、本来ウィルスや細菌といった異物を攻撃する免疫を出動させて自分の細胞を破壊する・・・
つまり、自分の細胞を自分の免疫反応で攻撃させている。
こういうことがリウマチの人の体では、巻き起こっているんですね。
事前の対策と注意すること
だから、風邪のような強力なウィルスが体内に入って来たら、もう大変。
体中の各部署で戦争がはじまります。
そこら中で炎が燃え上がり、まさに『大炎上』状態となります。
そういった状況を避けるためにも、下記のことは徹底しましょう。
・普段から手洗いうがいなどを習慣化する。
・インフルエンザの予防接種も必ず受けておく。
・冬場は部屋を暖かくし、外出時も着込んで冷えないように気をるける。
・夜間の作業もできるだけ避け、睡眠をしっかり取るようにする。
あと、風邪薬には細心の注意を払ってください。
僕は以前、リウマチを診てもらっている医師(総合病院の整形外科)と別の医師(町医者の内科)に風邪薬を処方してもらって服用したところ、その後急激に体調を崩し、1週間ほど動けなくなった経験があります。
本当に急激に痛みが増し、ベッドからも起き上がれなくなって大変でした。
その時は3週間後にどうしてもはずせない出張が入っていたので、連日のように集中して鍼治療を受けることでなんとか回復させることができましたが、一時は本当にどうなるかと思いました。
必ずしも服用した薬が原因でそうなったとは言い切れませんが、風邪薬を飲む場合は必ず今リウマチ診断してもらっている医師に確認した方がいいですよ。
僕は翌年に市販されている風邪薬を飲んだ時も一気に体調を崩しましたからね。
後に知ったんですが、何でも薬剤師の方のいうところでは、風邪薬やインフルエンザ時に服用する薬はロキソニンとの愛称が悪いらしく、体調を崩しやすいのだとか。
それって、もっと早く教えておいてほしかったなぁって思いましたよ。ホント。
いずれにせよ、「ちょっとくらい大丈夫だろう」という油断は禁物。
特に、毎日たくさんの薬を服用している方は気を付けてくださいね。
ウィルスなんて蹴り飛ばせ!って言いたいところですが・・・
さて、今回もつらづらと長くなりましたが、どうでしたでしょうか?
現在は、コロナのような未知のウィルスが流行したりもするので、特にこれからはリウマチ患者は普段からの節制が重要になってくるでしょうね。
あまり神経質になり過ぎるのもよくありませんが、手洗いうがいの習慣化やマスクの着用、アルコール消毒液の常備などは心がけておきたいものです。
とにかく、リウマチというだけで普段から大変なのに、その上さらに痛みが増すなんてとんでもないですからね。
見えるものなら、蹴りでも食らわせてやりたいけど、見えないですからね風邪(ウィルス)は(苦笑)
栄養取って、しっかり休んで、自分で予防してする以外に手はないってことで。
充分、気を付けるようにしてくださいね。
リウマチで悩む方に何か少しでも役立てればと思い、自身がリウマチ闘病の3年間で経験した完治までの経過や効果のあった治療法・失敗例、また参考になった情報、勇気づけられた言葉などを一つづつ公開していきます。あなたが少しでも改善されることを祈って。